結局いくらかかるの?アプリ開発見積の基本的な考え方
アプリ制作とかシステムの制作って妥当な見積がよくわからないですよね。
同業者だと感覚値で安いとか高いとか見抜けると思うのですが、そうじゃなければ業者の言いなりになったりすることもあるかと思います。
人月換算での計算
会社によって色々な見積の仕方があると思うのですが、人月換算の見積は一般的かと思います。そのプロジェクトに充てる人員を時間計算で見積もるやり方です。
SNSのアプリ開発の例で考えてみます。
モバイルアプリの場合どのようなプラットフォームに対応するかによって、かかる人数、工数が変わります。
Androidの場合 JAVAかGo-Langという言語で作られるアプリがほとんどです。
iOSの場合 SwiftかObjective-Cが一般的です。
ウェブアプリも必要な場合 PHPかRuby、Pythonあたりが主流です
もし作りたいSNSがAndroidもiOSもウェブも対応させたいということだと、少なくとも3つの専門知識を持ったエンジニアが必要ということになります。
各言語のエンジニアの平均年収を見てみましょう。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/26/news086.html
これによると年収は500万円前後みたいです。
外注するとしたら年収と同じとはいかないと思うので、ざっくり倍くらいのコストで計算すると。年間1000万円程度。1人月で80万円といったところでしょうかね。
この計算でいくと、Androidアプリだけを1人月で作るなら少なくとも約80万円くらいが妥当な金額となります。
Facebookのようなモバイルとウェブ対応のSNSだと仮に1ヶ月で制作できる仕様だとしても、80万 × 3人 = 240万円 くらいの金額を見ておいた方がいいということになります。
結構な金額ですね(^_^;) こんな風に、普通に作ったら結構な金額がかかるアプリ開発ですが色々なやり方でかなりコストを落とすこともできます。また時間ある時に書いていこうと思います。
機能単位での計算
ひとつの機能を作るのにどれくらいの費用をもらうのかで計算する見積方法です。
機能を作るのには人員を割り当てることになるので、人月単位での計算と本質的にはそれほど変わらない気もするのですが、その機能を作るのに必要な時間が見積にくい時は機能単位で見積会社が多いのかもしれません。機能単位だと以前に作ったことのあるものなら工数は下がるので価格の調整もできる可能性もあります。
機能単位での見積をもらったときにはその機能に使われる技術などを確認しておいた方がいいかもしれません。
例えば、この画像は他社の相見積で見せてもらった見積ですが
CMSと書いているところ、どんな言語でどんなCMSを作るのか全く書かれていません。初期費用は何にかかる費用なのかも書かれていません。そもそもかなり雑な見積なので本当にこの仕事を取る気があったのか微妙です(^_^;)
とにかくクライアントの立場は根拠を取ることが大事です。
工数見積の根拠についてはまた書いていきますよっと。
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