jQueryと枯れた技術の水平思考
今年はウェブのフロントエンド界がいい感じに盛り上がっていた年でした。
jQueryが古くなり、AngularとReactの2強対決みたいな風潮になってきて、文法はES6とかTypeScriptとかが出てしばらく混沌としていたJavaScript界隈も落ち着こうとしている印象です。
それでもまだ、React使うならBabelやらJSXやらReduxが必要になりwebpackでES6をトランスパイルしたりとか、環境構築だけで大変です。
さてさて、最新の技術のキャッチアップのために今年はReactとAngular2を実験的に導入してみたのですが、まだまだ本格導入には時期尚早かなぁと思いました。
SPAで完結するようなサイトなら良いのですが(というか元々SPA用フレームワーク)コード量増えるし、学習コストもそれなりに高いし、中小規模のサービスだとまだデメリットの方が目立つような気がします。
コンポーネント化は保守性も高いし、エンジニア抱えて自社サービス作るのにReact使うとか決める使い方は良いですが、受託だと不便なことが色々あったりします。
例えば、jQueryのプラグインだと良くあるようなスライダーとかはまだまだReactやAngularで実装するのは大変なので、要件定義で派手なスライダーが出てきたら泣く泣くjQueryを採用することになり、別フレームワークの上にjQueryを乗っけることになったりします。。
枯れた技術の水平思考というのは有名な任天堂の横井軍平氏の哲学 なのですが、既に夜に広まってる技術を別の視点で採用することで開発コストを低く抑える哲学です。
フロントエンドの技術で言うと、jQueryというのは便利なライブラリなのにもかかわらず、最近ぱっとしないのはAjaxのコールバック地獄やらが問題で別のフレームワークが広まっていった経緯があるあったりします。DOM操作も煩雑なコードになりがちです。逆に言えばコールバックを量産するようなコードを書かなければjQueryのメリットは十分あるしイマドキのフレームワークが対応しにくいところも既に誰かがライブラリを作ってくれたりするので楽にできたりします。
ということで、最近はwebpackと併用してjQueryのプラグインをモジュール化することで効率よく綺麗にjQueryを取り入れる実験をしていたりします。
TypeScriptがいらないAngular1系も相変わらずお気に入りな技術です。
フロントエンド業界は変化が早いのでキャッチアップが大変ですが適切な時期に適切な技術を導入できるようにアンテナを張っておきたいですね。
任天堂と言えば最近オフィスにWii Uを導入したので、よければ遊びに来てください♪
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