スタートアップにAWSは向いてないと思う。

2016年のAmazonの利益の半分はAWS(Amazon Web Service)だそうで、Amazonのクラウド事業は絶好調のようで、日本でも大手企業を中心としてオンプレやVPSからAWSへの乗り換えの成功事例は多いみたいです。

今まではインフラエンジニアを社内に何人か抱えてインフラ管理の業務をする部署があったりしたのですが、最近はAWSの便利な機能を利用してクリック数回で同じ業務ができるようになったり、属人的だった部分をスリムに仕組み化できるので大幅なコストカットができるわけです。
でもね、ネットの記事を見てるとこのコストカットという単語だけが独り歩きして、そのコストが何のコストのことかを理解して導入してる会社があるのではないか?と思うことが多々あります。

 

というのも、本来クラウドサーバーってスペックだけを見ると他のサーバーよりもかなり高いんですよね。どれくらい高いかと言うと、基本スペックだけで2倍かもしかしたら3倍くらい高いかもです。
その代わりに便利な機能が色々あって、例えばアクセス数が多くなる時だけサーバーを増強したり、バックアップを自動で作成したり。
動画をストリーミングしてくれたり、重いファイルでも端末に合わせて自動で最適化してくれたり。

こういう便利な仕組みは他の一般的なサーバーでは提供されないAWSならではの機能です。

クラウドの便利な仕組みは今までエンジニア依存でやっていた問題をクラウドに任せることで、早くオンデマンドに解決できるのですが、多くの場合、このときにコストがカットできるのはサーバー代ではなくてエンジニアの人件費なんじゃないかと思うのです。

AWSのコストが不透明問題

ところで、この便利なAWSですが、費用見積もりが大変わかりにくいことで有名です。
代表的なEC2というOSを提供するサーバーは

基本インスタンスの単価 * 起動時間
トラフィックの量
その他諸々jp_icon_cost_300x169

で計算されます。(料金の細かい情報はこちら)

ざっくりいくらなのか?と聞かれてもローンチして安定した後でトラフィックの規模が見えてきたサービスじゃないと見積にくいんですよね。

IT系の会社であればサーバー費用の変動に理解があっても、普通の会社だと費用が未確定なものに稟議を通すことすら難しかったりします。
ちなみに、AWSのほとんどのサービスには1年無料で使えるプランみたいなのがありますが、実際にリリースするサービスにはスペックがしょぼすぎて向いてないです。
あくまでもテストやお試し程度に考えておいた方がいいです。

ということで、ウェブサービスを作るときは、本当にクラウドサーバーが必要なのか?とか何のコストカットができるのか?とか色々考えてサーバー選んだ方がいいですよと。

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西尾学
会社の代表やってます。遊ぶように仕事やってます。